ジェネリック医薬品のメリットとは?

ジェネリック医薬品の疑問

私たちがジェネリック医薬品を使うことのメリットは、複数あります。費用が抑えられることはもちろん、後発医薬品ならではのさまざまな工夫による飲みやすさ、扱いやすさもその1つです。

ジェネリックのメリットその1~薬代を節約できる!

ジェネリック医薬品の大きなメリットは、価格の低さです。発売当初から、先発薬の6~7割の値段がつけられる上、その後の薬価改定の際にさらに引き下げられる可能性もあります。 ちなみにこれまでのジェネリック発売時価格は、先発薬の7割でしたが、2014年4月からは原則として6割にすることが決定されました。

海外でジェネリックの普及が進んでいるのも、まさに価格の低さが大きな原因です。特に国民皆保険制度のないアメリカなどでは、少しでも医療費を抑えるために、ほとんどの人が迷わずジェネリックを選びます。

しかし日本では健康保険制度が整っているため、先発薬との差を感じにくい傾向にあるようです。それでも長い目で見れば、積もりつもって薬代の節約になることは間違いありませんし、特に長期的に使用する必要のある薬ならなおさらです。 たとえば高血圧や糖尿病などの生活習慣病の治療薬は、基本的に長く使い続けるものですので、ジェネリックに切り替えることで年間に数万円の差が出ることもあります。

効果が同じなら、少しでも安い薬を使いたいのは当然のことだといえるでしょう。

ジェネリックのメリットその2~自由診療の薬も安く手に入る!

薬の中でも、特にジェネリックによって大きな恩恵を受けられるのが、健康保険の利かない薬です。たとえば「プロペシア」などの薄毛治療薬や、「バイアグラ」をはじめとするED治療薬、美容目的のクリームや、女性用のピルなど、薬には全額自己負担のものがたくさんあります。

特にED治療薬などは、1錠1,000円以上もしますので、使いたくてもなかなか手が出ない人も多いものです。しかもそうした人を狙って、ネット上で安く「偽造品」を発売する業者も蔓延しており、大きな問題となっています。

ジェネリックはこうした薬にも作られますので、患者さんにとっては大きな助けとなります。保険適用の薬ならそれほどの価格差を感じない人も、全額自己負担の薬となるとさすがにジェネリックの安さを実感できるはずです。

ジェネリックのメリットその3~国の医療費の節約につながる!

ジェネリックの薬価の低さは、私たちの家計のみならず、国家の医療費の節約にもつながります。

少子高齢化が進む日本では、保険料を納める世代が少なくなっている一方、病院にかかる高齢者が急増しており、医療費財政は悪化の一途をたどっています。たとえば2012年度の国民医療費は38兆円を超え、過去最高となりましたし、今後も増え続けることが見込まれています。 もはや国民の医療費を保険料だけで賄うのは不可能であり、4割程度は税金によって補てんされている形です。

「国の医療費財政が苦しい」と言われてもピンとこない方も多いかもしれませんが、それは私たちの保険料の値上がりにも直結します。またこれ以上医療費がひっ迫すれば、誰もが安く平等に高度な医療を受けられる、日本のありがたい健康保険制度そのものの崩壊にもつながりかねないのです。 3割負担が4割負担、そして5割負担へと上がっていく可能性もないとは言い切れません。

総医療費の中でも、薬剤費が占める割合は約3割といわれますが、それでも抑えられるものなら抑えるに越したことはありません。ですから家計のためにも国のためにも、なるべく薬価の低いジェネリック医薬品を積極的に使ってみてほしいと思います。

ジェネリックのメリットその4~薬が扱いやすい!

医療費の節約以外のメリットとしては、「ジェネリック医薬品ならではの製剤の工夫」が挙げられます。

ジェネリック医薬品は、先発薬の特許が切れた後に作られますから、より患者さんにとって使いやすい工夫をほどこすことができます。たとえば大きすぎて、高齢者には飲みにくかった錠剤を小さくしたり、味が苦くて子どもたちに不評だった粉薬を、甘くしたりといった工夫です。

また説明書きの紙をなくしてしまっても、何の薬か分かるようシートに効能を印字する、もしくは水を用意できない急な時にも飲めるよう、水なしで服用できる錠剤にする、といった工夫もおこなわれています。 これらはまさに、先発薬に対する患者さんの声を開発に生かせるジェネリックならではの試みといえるでしょう。

さらに薬の変色や変質を防ぐためのフィルムコーティングや、最初から薬剤を注射器に入れた「シリンジ製剤」など、医師や薬剤師にとっても扱いやすい工夫がジェネリックには色々ととり入れられています。

またジェネリックの製薬会社は複数あり、競争も起こるため、より効果的で扱いやすい薬の開発に力を入れているところが多く見られます。常に患者さんの声を集め、それを開発に生かす努力をしているのです。